コラム

サーバの処分ってどうしてる?サーバ処分の方法や費用について

オフィスでサーバの処分が必要になったがどうすれば良いか分からない…、お客様からそんなお悩みを伺うことがあります。例えば、情報システム部門の担当社員が退職してしまいサーバをどう扱って良いか分からない、初めてのサーバリプレイスで不要なサーバの処分に困っているといったケースです。サーバを処分する際は、もちろん中身のデータを消去しなければなりませんが、それも悩みの種ですよね。ここでは、サーバの処分方法や業者に依頼したときの費用についてご説明します。

サーバの処分ってどうしてる?

使わなくなったサーバの処分に困っているという企業は少なくありません。使わなくなった後もサーバルームに置きっ放しにしている、ダンボールに入れて倉庫にしまったままのサーバがあるという企業も実際多いのではないでしょうか。ここからは、使わなくなったサーバ処分の具体的な方法やデータ消去について、ご説明していきましょう。

使わなくなったサーバを処分する方法

使わなくなったサーバを処分する方法は2つあります。

①産業廃棄物として廃棄業者に引き取ってもらう
②コンピュータ関連機器の専門業者にサーバを買取・廃棄してもらう

どんなサーバをどれくらい処分したいのかによって①②どちらかの方法を選択し、適切な方法で処分しましょう。

廃棄業者に依頼するメリット・デメリット

サーバを処分する方法として、廃棄業者に依頼するメリットは次のとおりです。

  • 持ち込みをすれば無料で引き取ってくれる場合もある
  • 故障していても引き取ってくれる
  • どんなメーカーでも引き取ってくれる

産業廃棄物としてサーバを処分する場合、サーバは金属くずや廃プラスチックとして分類されます。デスクトップ型サーバの産業廃棄物処理にかかる費用は、おおよそ3,000円程度です。撤去や運搬まで依頼する場合は追加で運搬費用を支払わなければいけませんが、廃棄業者にサーバを持ち込むと無料で引き取ってくれる場合もあります。また、サーバは分解すれば部品の再利用が可能なため、故障していても引き取ってくれたり、有名なメーカーでなくても引き取ってくれる場合がほとんどです。

サーバを処分する方法として、廃棄業者に依頼するデメリットは次のとおりです。

  • データの消去は自分で行わなければならない
  • サーバのアンラック作業や撤去作業は自分で行わなければならない

サーバの処分を廃棄業者に依頼するデメリットは、データの消去を自分で行わなくてはならないという点です。もちろんサーバのアンラック作業や撤去・運搬作業なども自分たちで行う必要があります。

データ消去作業の依頼が可能な廃棄業者もありますが、そのデータ消去方法は業者によって異なります。完全にデータ消去できているかどうかの最終的な責任は企業にあるため、データ消去に関しては慎重な対応が必要です。

コンピュータ関連機器専門の買取業者に依頼するメリット・デメリット

サーバの処分をコンピュータ関連機器専門の買取業者に依頼すると、次のようなメリットがあります。

  • サーバを売却できる可能性がある
  • データの消去をしてくれる
  • サーバを含むコンピュータ関連機器関係の取り外しをしてくれる
  • サーバ以外の機器の買取も可能

もちろんすべての買取業者で同じ対応が可能ということではないため、できるだけ条件を満たした専門業者を選ぶことが大切です。一般的に、コンピュータ関連機器専門の買取業者の多くは、廃棄業者と同じように、壊れていても有名なメーカーでなくてもサーバの買取や処分をしてくれますが、買取業者に依頼することで、サーバの使用年数やメーカーによっては予想外に高額査定となる場合もあります。

また、買取だけでなくデータ消去まで可能な専門業者に依頼することで、企業の大切な情報を確実に消去してくれるため、情報流出の心配もありません。さらに、業者によってはサーバのアンラック作業から撤去作業や運搬作業まで一括で任せることも可能です。サーバ以外のコンピュータ関連機器買取もまとめて依頼すると良いでしょう。

サーバを処分する方法として、コンピュータ関連機器専門の買取業者に依頼するデメリットは次のとおりです。

  • 運搬費用がかかる
  • 買取金額がつかない場合もある

コンピュータ関連機器専門の買取業者のなかには、運搬作業を外注している業者もあります。つまり別途で運搬費用が必要になるため、サーバを売却した費用と運搬費用が相殺され、実際手元にはそれほど残らなかった…という場合もあります。もちろん、すべてのサーバを買い取ってくれるわけではないため、使用年数やメーカーによっては買取金額がつかない場合もあります。

サーバ処分時のデータ消去は大事

サーバ処分において、データ消去作業を軽視してはいけません。サーバには企業がこれまで培ってきた技術やデータなどの資産となる情報が残されている可能性が高く、何もしないままサーバを処分してしまうと、その情報は他者に流失してしまうリスク、それにより大きな損害を招く恐れがあります。

サーバのデータ消去は、デリートしたり初期化したりするだけでは不十分です。ハードディスクを含むサーバ内すべてのデータを消去し、復元できないようにする必要があります。

簡単なデータ消去の方法としてよく活用されているのが次の2つの方法です。

  • ハードディスクを取り出して破壊する
  • データ消去ソフトを使う

簡単にできるデータ消去の方法として、サーバのハードディスクを取り出し、ハンマーで叩いて破壊する、長時間水没させて破壊するといった方法があります。単純な方法ですが、作業が面倒で手間がかかるわりに、本当にデータ消去できているかは分からないといった懸念もあり、また、ケガをしてしまう可能性がありますので、あまりおすすめできません。

また、データ消去用のソフトを使用しているという企業の方もいらっしゃいますが、データ消去の結果はすべて自己責任です。コンピュータ関連機器やソフトウエアの扱いに慣れていない方が多い職場の場合は専門業者への依頼をおすすめします。

サーバ処分にかかる費用は?

サーバ処分にかかる費用は処分方法によって違います。廃棄業者に依頼した場合とコンピュータ関連機器専門の買取業者に依頼した場合、それぞれ費用相場をご紹介します。

サーバ処分費用:廃棄業者の相場

廃棄業者に依頼する場合、その台数や運搬方法によって費用は異なります。

  • データ消去ソフトの購入費用 78,000円~
  • 運搬費用 10,000円~100,000円
  • 産業廃棄物処理費用のみ 1台3,000円~

データ消去を自社で行う場合は法人用のソフトが必要です。また、仮にサーバの廃棄費用が無料だった場合でも、運搬費用は別途請求されるケースがほとんどです。処分するサーバの台数によって、使用するトラックや作業員の人数は異なりますが、少なくても10,000円くらいはみておいた方が良いでしょう。処分するサーバを廃棄業者に持ち込む場合は、産業廃棄物処理費用のみで済みます。

サーバ処分費用:コンピュータ関連機器専門買取業者の相場

コンピュータ関連機器専門の買取業者に依頼する場合、業者やサービスの内容によって費用は異なります。

  • サーバ買取相場 5,000円~
  • データ消去費用 3,000円~6,000円
  • アンラック作業、撤去、運搬費用 50,000円~

コンピュータ関連機器専門の買取業者に依頼する場合は、まず業者別のサービス内容と費用を確認しましょう。最初に自社の希望を伝え、希望通りの対応が可能な業者どうか確認するのもおすすめです。依頼する際は、事前に業者と打ち合わせを行っておくと、スムーズに作業を進めることが可能です。

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