コラム
中古サーバーって実際どうなの?中古サーバーおすすめの選び方
新しいサーバーを購入する際、予算を考慮して中古サーバーの購入を検討する企業は多いのではないでしょうか。ただ、中古のサーバーとなると何かしらトラブルがあるのではないかと疑ってしまいますよね。ここでは、中古サーバーを選ぶときのポイントや注意点についてご紹介します。
中古サーバーとは
サーバー(Server又はサーバ)とは、システムや情報を保管するコンピュータ関連機器のことで、クライアントとなるパソコンやスマホなどの端末に対し、ネットワークを通じて情報を提供する役割を担っています。企業の業務システムやメールシステム、ホームページなどで使用することはもちろん、ネットゲームやスマホゲーム、ショッピングなど、日常生活でも私たちは様々なサーバーにアクセスし、情報を受け取っています。
中古サーバーとは、一度どこかで使用されたサーバーを買取業者やリサイクル業者などが回収し、必要な修繕を行ったうえで再度製品として販売しているものです。
中古サーバーは、外観はもちろん、パーツをすべて分解して清掃や交換を行い、自社の基準に添った項目に従って点検やテストを行います。一定の基準をクリアしたサーバーのみが、中古サーバーとして販売されています。つまり、最新型のサーバーや新品のサーバーを購入するに越したことは無いかもしれませんが、中古サーバーだからといって新品のサーバーと比較して大きく劣るというわけではありません。
コンピュータ機器の中古市場は拡大傾向にあります。その理由としては、中古のコンピュータ機器であれば、最新型の新品を購入するのと同程度のコストで、はるかにハイスペックな機器を購入することができるからです。選び方さえ間違えなければ、中古サーバーは企業にとって非常にメリットがあると言えるでしょう。
中古サーバーの選び方【サーバーの種類】
中古サーバーを購入する際は、サーバーならどれでもよいというわけではなく、使用目的によって選ぶべきサーバーの種類があります。どのような目的で中古サーバーを使用するのかによって検討しましょう。まずはサーバーの種類からご紹介します。
ファイルサーバーとは
ファイルサーバーはデータ保存を目的としたサーバーです。ファイルサーバーの使用目的は次のとおりです。
- ファイルやデータの管理
- ファイルやデータの共有
- ファイルやデータのバックアップを行い安全に保存
- 使用できる容量を増やせる
パソコンで作成した資料やデータは一旦パソコンのハードディスクに保存されますが、それをファイルサーバーに保存することで、他のパソコンにも情報を共有することができます。社内のメンバーで情報を共有することによって仕事の効率が上がります。
また、資料やデータをファイルサーバーに保存し、バックアップを取っておくことで、パソコンに保存していた資料やデータを上書きしたり削除してしまったときも、トラブルを予防することが出来ます。
Webサーバーとは
Webサーバーとは、インターネットを経由して情報を提供するサーバーのことです。Webサーバーの使用目的は次のとおりです。
- 企業のホームページやサービスサイトなどWeb上で情報を発信する
- 業務システムなどで情報を共有する
企業のホームページやインターネット経由で使用する業務システムなどで使用します。
データベースサーバーとは
データベースサーバーとは、データベースを保存・管理するサーバーのことです。データベースサーバーの使用目的は次のとおりです。
- データベースの運用や管理
大量のデータを保存し、必要に応じて検索処理などを行い、情報を提供します。例えばWebサーバーやアプリケーションサーバーの裏で、ユーザー情報や商品の金額や在庫などを管理する役割を担うのがデータベースサーバーです。
アプリケーションサーバーとは
アプリケーションサーバーとは、アプリケーションプログラムを保存し、必要に応じてアプリケーションを動かすサーバーのことです。アプリケーションサーバーの使用目的は次のとおりです。
- プログラムを実行する
アプリケーションサーバーは、Webサーバーとデータベースサーバーのブリッジ的な役割を持っています。Webサーバーからの指示によってプログラムを実行し、データベースサーバーから必要な情報を収集し、Webサーバーに戻すといったイメージです。
中古サーバーの選び方【設置場所別の形状】
サーバーを選ぶ際は、サーバーの形状にも注意が必要です。設置場所によって、適した形状のサーバーを選ばなければいけません。サーバーの形状には、タワー型やラック型などの種類があります。
タワー型サーバー
タワー型サーバーは中小企業に向いているサーバーで、デスクトップパソコンのような形状をしています。オフィス内に設置する場合は、電話や接客など、なるべく仕事に支障が出ない静音タイプを選ぶのがおすすめです。狭いオフィスに対応するための省スペース型サーバーも販売されています。
ラック型サーバー
ラック型サーバーとは、サーバーラックを設置し、その中にサーバーを設置します。複数のサーバーを使用しなくてはならない企業に向いているサーバーです。サーバーラックにサーバーを集積させるので省スペースで効率的な運用が可能で、サーバールームなど専用の場所に設置されることも多いです。
中古サーバーの選び方【スペックで選ぶ】
低価格で購入できる中古サーバーは、企業にとっても大きなメリットがありますが、価格だけを見てサーバーを購入しても、ハードディスクの容量が足りなかったり処理能力が遅かったりすると、仕事の効率にも影響を与えます。中古サーバーを選ぶ際はスペックを確認しましょう。
CPUは使用目的に応じて
CPUとは、簡単にご説明するとサーバーの脳として働く部分のことです。アプリケーションの実行やデータの検索・出力など、様々な処理を行います。CPUの性能が業務の効率を左右する場合もありますので、使用目的に応じて適切なスペックのCPUを選ぶ必要があります。
ハードディスクの容量
データの読み込みや書き込みをするハードディスクは、サーバーに保存する情報の保管庫というイメージです。容量が大きいほどたくさん保存できます。
メモリは余裕を持つ
メモリとは、情報を一時的に記憶する場所のことです。CPUが作業をするためのスペースともいえる部分ですので、一度にいくつものアプリを使用して作業する場合はメモリを大きめにしておきましょう。
中古サーバーのデメリットは?
サーバーの基本や中古サーバーの選び方についてご紹介してきました。中古サーバーは新品のサーバーと同程度のコストで、はるかにハイスペックなサーバーを購入することができるため、企業にとっても大きなメリットがあるものですが、当然デメリットもあります。
メーカー保守がない
中古サーバーはメーカーの保守がつきません。ただ、販売店が独自で保証プランを設けているケースがあり、保証の範囲内であれば無償で修理や交換ができる場合もありますので、メーカーの保守にこだわる必要はないでしょう。
生産終了の機種だと故障時の部品交換ができない
すでに生産が終了してしまったサーバーの場合、故障時に部品の交換ができない可能性があります。ただし、同じ部品がなくても代替品を用いて修理が可能なケースも少なくありませんので、中古サーバーが故障してしまったときは、一度専門業者に相談してみるのがおすすめです。
中古のサーバーでも買取してもらえる?
表面上は劣化しているように見える中古サーバーであっても、多くの場合、その部品は再生利用が可能です。そのため、コンピュータ機器専門の買取業者に依頼すれば、中古サーバーであっても買取が可能なことが多いです。サーバーの破棄処分には産業廃棄物処理費用や業者に依頼するときの手数料、運搬費用など様々なコストがかかります。そのため、中古サーバーであっても買取可能な業者に依頼し、サーバーの買取をしてもらうことで、コストを大きく抑えることが出来るでしょう。
中古のサーバー買取はアクシスコンピューテックへ
アクシスコンピューテックは中古サーバーの買取はもちろん、中古再生品のコンピュータ販売も行っております。ご要望によっては製品のお取り寄せも可能です。
今回サーバーの選び方についてご紹介しましたが、アクシスコンピューテックでは、サーバーリプレイスやサーバーの移動、撤去、データ消去、買取までをワンストップで承っています。アクシスコンピューテックは作業をワンストップで提供するためお客様に無駄なコストをかけさせません。詳しくは打合せにてご説明します。中古サーバーの買取やサーバーリプレイスをご検討でしたら、アクシスコンピューテックにぜひお気軽にご相談ください。