コラム

DC(データセンター)からサーバーを撤去!作業の際の注意点は?

IT関連機器を扱う企業では常に新しく整備の行き届いたDC(データセンター)を利用する必要があるため、DCからのサーバー移設や不要になったサーバーの撤去などは欠かせない作業です。ですが、いざDCからサーバーを撤去するとなると、どのような点に注意して作業すれば良いのかわからないという方も多いかもしれません。今回は、DCで作業をする際に気をつけたい注意点と、DCからサーバーを撤去する際に問題となることについて詳しく解説します。

DC(データセンター)とは

社内でコンピューターなどIT関連機器を使用している場合、必ず必要になるのがDC(データセンター)です。DCとは、社内で使用しているネットワーク装置やサーバーをまとめて設置し、一括で管理したり、DCのスタッフに運用を委託することができる外部の施設です。
一般的にサーバーは社内に設置され、社内のスタッフが管理することが多いものですが、社内にスペースがなかったりセキュリティ面などに不安がある場合は、社外のDCを活用する企業も多いです。その場合は、サーバーのみを預けて運用は自社で行う「ハウジングサービス(コロケーションサービス)」か、サーバーを預けて運用も委託することができる「マネージドサービス」といった2種類のサービスから、いずれかを選択して利用することになります。自社のシステム運用に合わせて、データセンターを選びます。

DC(データセンター)でサーバーの撤去作業をする際に気をつけたい注意点

DCからサーバーを移設したり、不要なサーバーを撤去する際は、DC内での作業が必要になります。日頃から管理を行っているスタッフなら心配ありませんが、普段は作業を行わないスタッフがDCで作業をする場合は不安がありますよね。DCからのサーバー移設やサーバーの撤去のためにDCで作業をしなければならなくなった場合、気をつけたい注意点をご紹介します。

DCのサーバー撤去作業であると便利な持ち物

DC内でサーバー撤去などの作業をする場合、あると便利なのがゴム手袋・ドライバー・ネジザウルスです。DC内では静電気が生じやすいため、ゴム手袋は必須です。さらに、レールやケージナットなどで手を切りやすいため、身を守るためにもあると便利でしょう。
ドライバーはDC内でも貸し出している場合が多いですが、先が磁石になっているものなどを持参するとさらに作業しやすいです。
また、アンラック作業などの際に棚板などのネジを前任者が電動ドライバーなどで強く締めていた場合、なかなかネジが回らない場合があります。無理矢理ネジをドライバーではずそうとするとネジ穴がつぶれて外せなくなってしまう可能性があるので、ネジザウルスがあると便利でしょう。

DCでの作業の際には静電気と水分に注意!

DCでの作業の際に気をつけたい点は2つあります。それは、静電気と水分です。
DCの中には大量の電子機器が保管されています。正常な動作を維持するためには、DCの中の温度と湿度を一定にしておく必要があります。基本は低湿度を保ち、機械の仕様を上回るような高温にはならないように温度も保持しておく必要があるため、静電気が非常に生じやすくなっているのです。
静電気は電子機器の故障の原因に直結します。できるだけ静電気が起きないよう、サーバーのパーツに触る時には、1度金属に触れて放電を行ってから触るようにしましょう。
また、高湿度の状態は機器の結露も生じやすくなります。更に冷却剤の漏れなどによって床やケーブルなどが濡れてしまい、機器の故障に繋がってしまう可能性もあります。入室の際にはDCの環境全体に気を配り、機器の故障につながるような要素は極力取り除くようにしましょう。

煩雑な配線作業は無理して行わない

電子機器が大量に存在するDCでは、サーバーの撤去や移設に当たって配線作業が必ず生じます。日頃から整理整頓されているDCならまだしも、一般的なDCでは、大量の配線が天井から垂れ下がっていたり、机の上に固まっていたりといったケースが多くみられます。
このような大量の配線を一から改めて社内スタッフで行おうとしても、安全上の観点からもセキュリティ上の観点からも難しいことが多いです。正しい配線が行われないと、DCの運営において致命的な出来事になってしまう可能性があります。
DCの移設やサーバーの撤去に伴って配線を取り除いたり、改めて配線しなおしたりといった作業は、専門的な知識が必要になります。無理に行わずに、専門の業者に依頼して正しい手順で行ってもらうようにするのが無難でしょう。

DC(データセンター)からサーバーを撤去する際の問題点

DCの移設や不要なサーバーの撤去などの際には、様々な問題点が生じます。社内スタッフのみで行うことも可能ではありますが、これからご紹介するような問題点をクリアするためには、専門の業者に依頼して行う方が安全に作業を終えることができるでしょう。
今回は、主たる2つのポイントから、サーバー撤去の問題点を解説します。

不要になったサーバーからはデータ消去が必須

DCの移設などのためにサーバーを撤去する際、不必要になったサーバーを処分する場合にはサーバーの中にあるデータを完全に消去する必要があります。たとえコンピューター上からデータを消去したとしても、サーバーから完全消去しない限り復元ソフトなどを使えば復元することができてしまいます。
サーバーにデータを残したままサーバーを処分してしまった場合、それが個人情報流出の原因となってしまう危険性があります。特に法人利用の場合は顧客情報や取引先の情報など膨大なデータが含まれているため、十分な対処を行わない限り処分することはできません。これは個人情報保護法にも定められているルールであり、適切な対処を行わなかったために個人が不利益を被った場合、原因を作った企業やその社員は厳罰や罰金を負うことになります。
不要なサーバーからは必ずデータを完全消去するようにしましょう。

作業が増えるほどにコストがかさむ

DCの移設やサーバーの撤去には煩雑な手間がかかります。サーバーのアンラック作業や不要なサーバーからのデータ消去、廃棄や買取、新しいDCへの運搬、配線作業など様々な作業がありますが、サーバーのアンラックや配線は専門の業者、運搬は運送業者、不要なサーバーの廃棄や買取はパソコン機器買取業者、と別々の業者に依頼していると別々にコストがかかってしまい、作業が増えるごとにコストがかかってしまいます。
費用を抑えるために社内で作業するにしても、先にお話したような静電気や水分などによる機器への物理的なダメージや不十分なデータ消去によるセキュリティ面での不安などが残ります。それをすべてパスするためには専門の業者に依頼する方が確実でしょう。
専門業者への依頼コストを抑えるためには、すべての作業を一括で行う業者を選ぶことをおすすめします。サーバーの撤去・不要なサーバーのデータ消去や廃棄・新しいDCへの運搬から配線までまとめて行う業者を選ぶことで、分離発注の業者に比べて無駄な作業やコストを大幅に削減することができます。

DC(データセンター)からのサーバーの撤去もアクシスコンピューテックへご相談を

煩雑な作業が数多くあるDCからのサーバーの撤去や不要なサーバーの廃棄処分。依頼する業者選びにお悩みの際には、アクシスコンピューテックへ是非ご相談ください。
古くなって使わなくなったサーバーの廃棄・売却・アンラック作業・新しいDCへの運搬・データ消去などをワンストップで行います。分離発注ではなく一括発注なので、無駄な作業やコストを大幅に抑えることが可能です。DCからのサーバーの撤去や移送、不要なサーバーの廃棄などはアクシスコンピューテックをご利用ください。
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